リンゴンベリー

(Vaccinium vitis-idaea)

リンゴンベリーは5~30センチの直立または傾上する茎を持つ植物で、葉は細長く、緑色で、裏側は薄緑色です。秋に落葉する植物とは異なり、白い粉で覆われた葉は落葉せずに越冬します。開花は6月、月末には落花しますが、フィンランド北部では7月初旬まで花をつけている場合もあります。

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白または赤みがかった色合いの花弁は5~8ミリで、包み込むような形をしており、茎の先端に生った総状花序に花序があります。主な受粉媒介者はマルハナバチとヒメハナバチです。実は丸く、少し酸味のあるジューシーな赤いベリーで、収穫は8月末から10月初旬です。

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生息地域

リンゴンベリーはフィンランド中に自生しています。フィンランドの森で最もよく見かける低木で、果実を最も多く実らせるベリー植物です。通常は、乾燥または程よく乾燥した中湿性の北部の森に生息していますが、北部の沼沢地や広葉樹林、針葉樹林の沼沢地、崖、ツンドラ地帯の荒野、野原の縁にも生息しています。

産出量

リンゴンベリーの産出量はフィンランドの野生ベリーの中で一番です。平均産出量は25万7000千トンと推定されています。開花はブルーベリーよりも数週間遅く、気候が安定して受粉媒体の昆虫が多くなる時期であることから、産出量は通常ブルーベリーよりも多くなります。最も多く産出するのは、日差しを遮る木々の無い、開けた場所に生息するリンゴンベリー種です。このような最適な生育場所の産出量は、1ヘクタール当たり100~500キロです。

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